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代表ブログ

私の想い 続編

 

きのう私の体験談「うつ」だったことや「自殺未遂」を繰り返していたことを開示したところ

「それをどうやって克服したのですか?」「今元気になったのはどうしてですか?」との質問をたくさん受けましたので、改めて続編を書きますね。

 

最後に「自殺未遂」を企てた時、パジャマではだしのまま、デンキコード片手に近所の公園の木の茂みに行きました。よさげな枝が見当たらず、家に戻り睡眠薬を多量に飲みました。きっと心の底では「死にたくない。死にたいほど苦しい気持ちでいる私をわかってほしい。」と思っていたのでしょう。朦朧とした頭で119番して病院に搬送されました。

当直のお医者様はまだ若く親切な男性でした。「痛いけどすみません。」と言いながら点滴をしました。その針がうまく刺さらず血管も細いので腕の表側に刺した針を刺しなおしするときに、血がたら~と流れました。先生は後ろを向いていていてそれに気づきませんでした。私はその血を自分の指で拭いました。

「はっとした瞬間はこの時です。」

その時初めて自分が生きていることを実感しました。血が温かかったのです。私の体の中には温かい血が流れている。と・・・

何回やっても死なない私。だって血が温かいから。命を生きているんだ。両親から、神様からいただいたこの体を生きているんだ。

なんでもない、ただ血が流れただけですが、そう感じました。

 

そしたら、無理やりに「死ぬ」ことを考えることが馬鹿らしく思えました。今より苦しいことって存在しないんじゃないか?どん底なんだから上に昇るしかないんじゃないか?と思えるようになったのです。

もう嫌なことは考えない。できないことはできない。謝るときは謝る。助けてもらう時は助けてもらう。

そうしよう。そして、自分のように苦しい人の側にいて一緒に考えよう。できることはないのか?一緒に考えよう。と思いました。

 

自分の特技や出来ることはないかなあ?と考えました。大手航空会社に長年勤務していた私は、仕事は好きでしたがなんとなく居心地の悪さ「自分の価値を生かし切っていない」感がいつもありました。接客は大好きでしたし、限られた時間の中で最大限一番いい方法を考えなければならない空港の仕事は今の私を助けています。ご遺族や会葬者の方からよく言われるのは「親切だし、テキパキ働く」です。私はあまり嬉しくなくてもっと大人の女性として「しっとり、ゆったり」を心がけたいです。笑

航空会社にはいましたが、簿記何級とか秘書検定とか使えるような資格は一切持っておらず(とっとけばよかったと思いました。)ネイリスト3級、メイクアップアーテイストのデプロマ、着付け、国内国際添乗員認定、日本サービスマナー協会認定講師。なんかどれもこれも中途半端で、何をしてもまずはお金になるようなこと、人の手助けになるようなことは思いつきませんでした。当時そう思っていましたが、メイクもネイルも着付けも「納棺」や「死化粧」に役立つことになるとは、夢にも思っていませんでした。

 

私が一番得意としたのは「クレーム対応」でした。

 

たくさんのクレームをお聴きして感じたのは「クレームはここが出発点ではない」ことが多いのです。前回嫌な思いをし、また予約の際に嫌な思いをし、手続きで嫌な思いをし、更に嫌なことがあったので爆発した。というようなことが多かったのです。とにかくその原因を探るためにずっとお客様の話を傾聴します。とにかく聴きます。すっかり不満をぶちまけたお客様はスッキリして、今度は私のファンになってくださるのです。次にお越しの際には「御手洗さんいる?」とお声をいただいたときには本当に嬉しかったです。「ピンチはチャンス」と言いますが正にクレームはチャンスの宝庫です。

 

「なぜ怒っているのか、何を訴えたいのか?これを考えて一緒に解決する力」

これは私の強みではないか?苦しかった死にたいほど悲しかった、これを理解できるわたしにしかできないことがあるんじゃないか?

あの時何もしてあげられなかったジャンボ機のご遺族や、同年に亡くなった祖母、同級生の仲良し友達、そして大切な父。

苦しい思いを理解できる、側に寄り添うことができる。

「つらい気持ちをわかってほしい。なぜわかってくれないの?」と思っていたあの頃の自分だからできること。

私にとってそれが「葬儀」だったのです。

 

弊社の社名は「ラ・ヴィ・エンローズ」と言います。

フランス語で「バラ色の人生」という意味をもつこの言葉。

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これが私の「原点」です。

 

人々が幸せを感じ「バラ色に輝く人生」を送ってほしい。

最期を迎えるとき「幸せだった。バラ色の人生だった」と思えるような温かい愛を届けたい。

 

それが私の願いです。

苦しいとき悲しいとき、側に自分の気持ちをわかってくれる人がいるだけで気持ちが和らぎます。

葬儀は「人の死を認知する」苦しいセレモニーです。

その時に、少しでもその苦しみを理解し、わかってあげられることで「安心」につながり、それを乗り越えて明るく故人を送り出すことができたなら、それが「バラ色の人生」につながっていけばいいなあ。

 

そのために何ができるか?を考えているうちにすっかり「うつ」のことは忘れてしまいました。

人間関係でも苦労しました。今も平たんではないですが・・・金銭面では今もなお更に苦労続きです。笑

 

でも、でも

私は私の体と頭と愛を最大限使って、皆様の役に立ちたいんです。

悲しみの中にいるご遺族を少しでも「癒し」て差し上げたいんです。

 

そのために、もっともっと「終活セミナー」で情報をお届け、思わぬ落とし穴に入らぬよう知識を提供し、家族や近親者の方々が悲しみではなく「よかった。安心した。」そう思っていただけるようなセレモニーができるよう努力を続けていきます。

 

 

ありがとうございます。

 

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