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心温まる「家族葬」
97歳のおじいちゃんの大往生でした。
本当にダンデイな大正生まれ、若いころから「サックス」の名手だったそうです。
綺麗にお顔を整え、キラキラの白髪にポマードを塗って差し上げ、胸元には「中折れ帽」を携え、どこに行くにも必ずおしゃれをしてお出かけされていたとのことで、パシッっとスーツにネクタイを締めて旅立たれました。
ご入院中も「じいちゃん、病室ではポマードはつけんでよ!看護師さんにおこられるばい!」って言われるようなおじいちゃん。
お棺の中のお顔も97歳とは思えないハリツヤで!ご家族も、ご納棺花で飾られたおじいちゃんのお姿を「パシャパシャ」携帯に残していらっしゃいました。あまりに美しかったので、私も映したかったのですが、おじいちゃんの尊厳にかかわりますので控えさせていただきました。
デイサービスや施設でも、女性利用者さんに大人気で「モテモテ」だったそうです。
「じいいちゃんらしい最期やね~。」「やっぱダンデイやね~。」「早く逝かんとばあちゃんがやきもちやくばい!」
そんな言葉が飛び交う「なごやかな、心温まる」家族葬でした。
祭壇の派手さや、参列者の多さではない、その家族の醸し出す「温かい雰囲気」それはまさしく「おじいちゃんが培ったもの」だったと思いました。
「ブログに書かせていただいてよろしいですか?」とお尋ねしましたら、
「じ~ちゃん喜ぶけん、書いて書いて~~。」って!
実はこのご家族ちょうど去年の同じころに「おばあちゃん」を亡くされ、弊社でお世話させていただいたのでした。
「御手洗さん、今度は父が亡くなりました。お願いします。」
電話いただいたのは、朝方5時半ごろでした。
多分、何日にもおよぶ看病の疲れも見せず頑張っておられました。
お骨壺は、私からのプレゼントでダンデイなおじいちゃんに似合う「ブラックにゴールドのライン」の素敵なものにしました。
いろいろなご家族のご葬儀をお手伝いさせていただきますが、こんなに笑いの絶えないお葬式も珍しい。
「じいちゃん、ばあちゃん」の家族だね。
合掌