代表ブログ
最期に一目会いたくても・・・
朝晩は冷えますね。愛犬との朝散歩もちょっと油断すると風邪ひきそうです。
家族葬つばき会館長崎南斎場のブログをご覧いただきありがとうございます。当社は家族葬・一日葬・直葬を大切にしている小さな葬儀社です。直葬専門HPはこちら
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葬儀屋さんにお世話になるのは、人が亡くなった時なので、私の仕事は人が亡くならないと始まらないのですが、気持ち的には「会える時に、言葉が交わせるうちに、後悔しないように。」会って欲しいです。
残念ですが、亡くなった方とは話ができないのです。どんなに悔やんでもダメなんです。
事情があって疎遠になってしまったけれど、もう一度会いたい、会って感謝を伝えたい。ごめんなさいと謝りたい。そう思うなら是非生きている間にお願いしたいのです。
もうかなり会っていなかった姉妹ですが、姉が亡くなったとの連絡を受けて、それ以外のことは知らせてもらえなかった妹さん。探しに探してやっと当社にたどり着きました。教えないというよりは、合わせる顔がない。といったことでしょう。
個人情報を守るのは私たち葬儀社の義務です。しかし話をお聞きしていると「最期に一目会えなかった妹さん。」に対し、ひとりの人間としてお断りできませんでした。喪主様の意向も鑑みながら、お受けすることにしました。ブログにするのもどうかと思いましたが、あえて書きます。
このように後悔されるご家族を何度も何度も目にします。だから、後悔しないで欲しいのです。
私たちに守秘義務があること、ご遺族さまには私から後刻報告だけはさせていただくこと、かち合わない時間に。を条件に来ていただき、お棺の中に眠るお姉さまに会っていただきました。
お目にかかっていただく前に、昔の面影はないかもしれないのでショックが大きいかもしれないです。と宣言して棺の蓋を開けました。かなり長く入院していらしたようで、随分痩せておられたからです。
当社に着かれたとき既に、目を真っ赤にされて、娘様に支えられてお越しになった妹様。
昭和の激動の時代にご両親を早くに亡くされ姉妹助け合って生きて来られたとのお話。しかも私の生まれ育った大分県別府市そして由布院、同じ故郷の方だったので、由布院の山並みが思い出され私まで号泣してしまいました。
「お召し上がりください。」と頂戴した焼き菓子は、私の大好きなお店お友達のお店のもので、何軒も電話をかけてやっとたどりついた当社に、普通だと「お教えできません。」とお断りするところなのに、なぜか話をうかがってしまった私も、お姉さまから「会わせてください。」と頼まれていたのかもしれないと、ご縁を感じずにはおれませんでした。
仕事上、秘密を守らなければならないのは重々わかっていますし、もしも訴訟にでもなれば当社が悪いでしょう。しかし、家族の不仲、お金のいざこざなんか「今生の別れ」を考えたら取るに足らないことです。
コロナ禍でいろいろなことが変わりました。会いたくても会えない、なんの理由もないのに最期目にすることができないようなことが、本当に起こっています。
どうか、みなさんは生きているうちに
会いたい人に会い。言葉を交わし。肌のぬくもりを感じてください。
お願いします。