代表ブログ
仏縁と夫婦、家族は同じかも
家族葬つばき会館長崎南斎場の代表ブログをご覧いただきありがとうございます。
当社は、「家族葬、一日葬、直葬」など規模の小さな葬儀を得意としている小さな葬儀社です。
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お彼岸に入り、あんなに大雪が降った冬を忘れたかのように、桜が次々と花を咲かせ、自然の力の偉大さを感じます。
1月の終わりに、国道沿いの大手互助会葬儀社の看板に知った方の名前を見かけてびっくりしました。
「おじちゃん。亡くなったんやね~。私に葬式頼んでくれんかったね。」
ちょっと、残念でした。
というのは
亡くなった方は、私が長崎に移住し、母を呼び寄せるため引っ越しした先のお隣に住むご夫婦でした。
アウェイ感満載の私たち親子にとても親切にしてくださり、一緒にカラオケに行ったり、家族ぐるみのお付き合いをしていました。その後私たち親子が引っ越すと、引っ越し先にまで、「びわ」「魚」おじちゃんが育てた畑の大根、おじちゃん特製のたくわんなど、持ってきてくれました。
バレンタインデーに、私がチョコレートを渡すと「本命チョコありがとう!」と、とても喜んでくれていました。
更に、引っ越しをして・・・すこしづつ距離が離れていきました。
そもそも私は、田舎的な「ご近所付き合い」みたいなものが、あまり得意ではなく、どちらかというと面倒に感じる方で、おじちゃんのことが、ちょっとめんどくさくなって来ていました。
それに気づいたか、おじちゃんもだんだん連絡してくなくなりました。
「故 ○○ ○○儀 通夜・葬儀」と看板が出ており、まぎれもなくおじちゃんの名前でした。
きっと、あんなに助けてもらったのに、知らん顔している私のことが嫌で、葬儀は別のところに頼んだんだな、まあ仕方ない。くらいに考えていたら・・・次の日不思議なことが起こりました。
新しく契約して、ほとんど誰にも電話番号を知らせていない会社用携帯の「つばき会館」ラインに、おばちゃん(おじちゃんの奥様)の名前が入ってきている???なぜ???不思議???
母におじちゃんが亡くなったことと、ラインの不思議を話て、元気だったのに急死なさったのかなあ?と話していました。たまたま当社も超多忙を極め、おじちゃんが亡くなったことも、あまり考えることが無くなっていました。
3月15日着信。
おばちゃんからでした。
「おばちゃん、どうしたの?」と私はおじちゃんが亡くなったことを知らないふりをしました。
「千世ちゃん、とらさん(おじちゃん)が死んだんよ。千世ちゃんお経あげてもらえんやろか?」
「え!私のお経でいいの?」中略
おじちゃんの四十九日を明日3月16日に控え、おばちゃんは、勇気を振り絞り私に電話してきたのでした。
「親戚やらから色々いわれて、千世ちゃんところに頼まんかったけん、連絡しにくかったとけど、やっぱり千世ちゃんに見送って欲しか。無宗教葬やったけん、気になってしょんなか。」震える声で・・・
「わかったよ。でも私は僧侶じゃないけん、ご浄土には上げ切らんよ。お寺頼もう。」
その足で、おじちゃんの待つ、ご自宅へ観音様から頂戴した水晶のお数珠を持ってお経を唱えに・・・
お経を唱えていると、なんとなく何か感じることがあるのですが
一切なにも感じない。逆に変な空間。だれもいない感じがする・・・
「おばちゃん。もう、おらんように感じるよ。ご浄土へ旅立たれてるんじゃないかな?」
大きな仏壇の真ん中に、俗名の黒檀の大きな位牌が供えてあり、おじちゃんの意向通り無宗教なので「ご本尊なし」。
四十九日当日には、私がお願いしたお寺様が来てくださることになり、親戚も集って法要を営み、法名も頂戴することになりました。
法要が始まり、阿弥陀様のお経が始まるとふわふわととても心地よくなり、私も一緒にお経をとなえました。
「おじちゃんは、無宗教でよかったと思ったけど、仏壇の中には魂入れもしてないし、居場所がなかったんだ。」
ふと、そう思うとなんとなく納得しました。
法要が終わり、ひと段落したところで
「おじちゃん、おばちゃん。こんな時でないと私恩返しができないもんね。恩返しの機会をいただけてうれしかったよ。私に声かけてくれてありがとう。」
「千世ちゃんが見送ってくれて、とらさん喜んでると思う。ありがとう。」
仏縁と夫婦と家族は同じだと思ったのでした。
おじちゃん、安らかに眠れ。
合掌