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お彼岸によせて 先祖からの命のバトン
私は、ファミレスでの人間観察が大好きで、特に親子と思われる人たちがどれほど似ているか?発見するととても微笑ましい気持ちになります。特に回転寿司のボックス席が大好きです。食べる指向まで似ていると思わず笑みがこぼれ、一緒にいる息子から「笑っちゃダメ!」とたしなめられたりします。20代のころ友だちが教会で結婚式を挙げている最中に、バージンロードを、お父様と歩いていて「耳の形がそっくり!」なのに気付き、横にいた親友にこっそり告げて「ホントだね~。」と頷きあったこともあります。
きのう、私の父の「7回忌法要」でした。私が葬儀の業界を志したきっかけは、父の葬儀です。あれから7年も経つのですね。
父とはよく似ていると言われていました。
母にはあまり似ていると言われませんが、一緒に住んでいて思考や傾向が似ていてびっくりすることがよくあります。
葬儀をお引き受けすると、いろいろなご事情や家族関係を垣間見ます。
ずっと許せなかった母親が亡くなり、20年ぶりに亡骸に対面する60代の男性がいらっしゃいました。
亡くなってから2日後に現れたその方は、なかなか柩の中を見ようとなさいませんでした。
しかし私は知っていました。納棺した時に見た、そのお母様の体型、頭の形、顔の輪郭がその息子さんにそっくりだったのです。
きっと許すことができる。しっかり命のバトンは受け渡されているから・・・・。私は確信しました。
火葬の時、ようやく「かあちゃん、ありがとう。今までごめんな!」と小さい声ですが、はっきりした口調でその男性はおっしゃいました。
ありがとう・・・ごめんな・・・・
先祖から受け継がれた命のバトン
みなさんも、お彼岸の一日想いを寄せてかいかがでしょうか?