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終活 「おひとりさま」相談室 はじめました!
終活セミナーの講師の依頼を時々たまわるのですが、だいたい持ち時間が2時間くらいです。
「もっと伝えたいことがたくさんあるのに・・・」と思いつつ、話を集約して時間内に終わらせます。よくブログなどでお伝えはしていますが、終活セミナーでまだ取り上げたことのないテーマのひとつに
「おひとりさま問題」
が、あります。
「おひとりさま」といわれてもピンとこない方のためにちょっと解説いたします。
テレビドラマでは40代独身女性が描かれていたようですが、終活の中でいう「おひとりさま」とは、老後や看取りを託す人がいない状態です。
理由は様々で、年齢、年代は全く関係ありません。なぜかというと「死」は突然にやってくる。年齢やその人の環境を選ばないのです。
私が思いつく限りでは、
非婚(生涯独身である場合)。さらに両親がすでに他界している。
パートナーとの死別さらに子供なし。
離別し子供がいない場合、子供はいるが親権が自分にない場合。
最近問題になっているのは、30代~50代の男女問わず未婚率の高さです。
本当に未婚のまま高齢になると、「死ぬときどうなるんだろう?」「遺骨はどうなるんだろう?」「残されたペットはどうなるんだろう?」様々な問題が頭をよぎります。
私の力は微力ではありますが、そんな不安や悩みを抱えた「おひとりさま」のお話をお聞きし、何が不安でその不安を取り除くにはどうすればいいのか?最善の方法を一緒に考えていきたいと思ったのです。
終活「おひとりさま」相談室
これを思いついたきっかけは、ある方の「死」でした。
弊社の葬儀は家族葬が専門ですが、国道に面していない山の中に位置する葬儀社なので「ひっそりと葬儀を執り行いたい」方のご利用がとても多いのが特徴で、その中にかなりの割合で「おひとりさま」が含まれます。
その方は50代前半バリバリに仕事をこなすスラっと長身の男性でした。かなりのお客様の相手をする「店長」さんで、素敵な方でした。その方は非婚、私が考えるカテゴリー「おひとりさま」でした。
ある日その男性が
「御手洗さん、相談があるんです。ちょっと電話してもいいでしょうか?」とヒソヒソ話です。
内容は・・・・
ガンであること、もう長くないと宣告されていること、どうしていいかわからないのでとにかく葬儀をお願いしたい。派手にやってほしくない。ひっそりと行いたい。
というような内容でした。
とてもお元気そうなご様子だったので「わかりましたよ~。でも大丈夫ですよ。元気出していつものようにお仕事頑張ってください」とお話していました。が、やはり若いせいか次にお目にかかったときは、顔がパンパンに腫れていました。しかし気丈に仕事をこなしていらっしゃいました。「抗がん剤の副作用です。」とおっしゃた声が小声だったのが、なんか悲しかったです。お正月には会社で倒れたけど、周りに社員がいてくれてよかった。とも話しておられました。その時はもう覚悟しておられたのでしょう。同僚や部下の前で、「御手洗さんのところにお願いする話はしているので、もしもの時はお願いします。」と・・・・
6月のはじめ、新聞の訃報欄でその方の「死」を知りました。
弊社にはご依頼が来なかったということです。私との約束のことはご家族はご存知なかったか、大きな斎場でたくさんの方の見送りを受けて葬送の儀を行わなければならない理由があったのだろうと想像しました。
その方から相談を受けたときに、私は私なりにいろいろ考えていました。
どんなふうに送って差し上げようか?果たしてご本人の希望通りに運ぶことはできるだろうか?と・・・・
葬儀社を選ぶのは自由なので、選ばれなかった弊社は仕方ないのですが、約束を果たせなかったことが、とても残念で、心から申し訳なくおもわれてなりませんでした。
それから1か月ほど経ちました。どんな方法が一番いいのだろうか?と模索しました。
いろいろ調べていくと自分一人で今すぐできることの範囲が限られることがわかってきました。
そこで、終活「おひとりさま」相談室では、その方の不安や悩みをお聞きし一緒に最善の方法を考えていこうと思ったのです。
私だけで解決できない場合は、その道のプロのお話を聞く道筋を作ることもいたします。
ひとに話を聞いてもらうだけで、ちょっとホットしたりもします。
そんなよりどころになればいいなと思っています。
のちのちにはHP上にその相談窓口を作成しますので、簡単にHPから相談することも可能になる予定です。
だから、ひとりで抱え込まないで、なんでも相談してください。
また、相談は匿名でも受け付けますし、身近なひとが「おひとりさま」で心配な方へのアドバイスもいたします。
トランスジェンダーの方のお話もうかがいます。
ひとりで悩まないで、ご相談ください。
お待ちしております。