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喪主は誰が? 葬儀屋は見た!

kitoku_gorinju

 

実際にご自分のお身内が亡くなった場合に、

誰が喪主になるの?

 

考えたことありますか?

 

先日「嫁VS小姑」の回を書いた後ご質問を受けたので、それにこたえる形でブログを書こうと思います。

 

http://www.tsubaki.nagasaki.jp/blog/1557

 

▼ここからブログ抜粋▼

全権を託されたのは喪主の嫁でした。 喪主なんてなかなか慣れるものではないし、初めての経験だとどうしていいのかわかりません。しかもお金を動かす大きな役割です。

▲抜粋ここまで▲

 

読者からのご質問

上の記事を読んで前から疑問に思っていたことを送付します。 もしお手すきのさいに記事にしていただけると同じ事を疑問に思った方が助かると思います。 私が思っていた疑問は、 喪主ってどうやって決まるの? 妻の両親が同時に亡くなった場合の喪主は誰? 妻は3姉妹の長女 長女は私のところへ嫁入り 次女も嫁入り 三女は未婚 こんな状況だとどうなるのかなーっと。 姉妹の前でこの話しは切り出しにくいですし。 と私の場合の状況だけでなく、誰が喪主になるのか、一生に一度、親をなくす時って必ず来ると思うのです。 片親とか、両親とか、ケースに併せ、解説がお願いします。

 

 

あ~~そうですよね。

 

実際そんなことになってしまったら?さてどうするか?

 

まず、喪主の役割についてご説明します。

 

喪主は、葬儀をする上での代表者。リーダーまたはキャプテンみたいなものです。

葬儀が執り行われる際の、全権を握るくらい重要なポストです。

なぜ、喪主が必要かというと、大きな理由は「大きなお金が突然動く」からだと思います。

 

仕事の内容としては、亡くなられた瞬間から葬儀(火葬、収骨までとします)が終わるまでの代表者です。病院または警察署、葬儀社、お寺など聖職者との交渉、段取りを決め行う人です。実際にお財布のひもを握っているのは「嫁」や周りの女性だったりしますので、喪主ご夫婦の役割は大きいと思います。

 

これとは別に、喪主の代わりを務める「施主」(せしゅ)という肩書があります。

施主は、喪主がなんらかの理由でリーダーを務められない場合、喪主に代わって交渉、段取りを決め行う補佐人です。

 

先に、喪主の決め方についてご説明します。

はっきり言って、「決まりはありません」。あるのは「慣習」です。

慣習は昔からの「家督を継ぐ人」で考えるとわかりやすいと思います。ただ、ご質問のように、子供が女性ばかりで嫁ぎ先の名前を名乗っている場合や、子供がいない場合。一人っ子の場合。離婚、死別。家族の形が様々な今、すべてを同じ枠に収めるのはなかなか容易ではありません。

 

一番優先されるのは、「亡くなられた方の遺言」です。〇〇さんに喪主を務めてもらいたい。との希望があった場合は、ご指名があった方が喪主になるのがよいでしょう。

 

次に優先されるのは、血縁の深い順番です。ここからは、一般常識的な慣習が採用されます。地域差があればごめんなさい。

 

じいちゃんが亡くなった場合、ばあちゃんが健在ならば、ばあちゃんが喪主。配偶者が優先です。

しかしながら、「ばあちゃんが喪主をするのは、荷が重すぎる。」場合が多々あります。ここで、先ほどの「施主」登場です。

ばあちゃんは、危篤のじいちゃんのそばに病院に夜中いて、へとへと。看病もしてたし、自分のことで精いっぱい。さらにばあちゃんは、判断能力が弱くなっていることもあります。

施主はその喪主であるばあちゃんを補佐します。

それぞれの家庭の事情もあり「喪主の名前はばあちゃんだけど、実際に喪主と同じことをするのは長男」というケースも多いです。これは、「施主」という名前を使用していないだけで、実質長男が「施主」です。

 

そこで疑問がわいてきます。最初からばあちゃんを喪主にせずに、長男が喪主になればいい。

そうです。その通りなのです。それで全く問題なしです。家族みんなも納得のはずです。がまたまた問題が起きます。

例えば、ばあちゃんは長崎の実家でじいちゃんと二人で暮らしていたが、長男は東京で家族と暮らしている。

よくあるケースです。会葬礼状って御覧になったことあると思います。

 礼状074

 

 

 

 

 

 

 

喪主の住所と名前が記載されています。

長崎の住所を記載すべきだけど、喪主が長男だと東京の住所になってしまう。

これもちゃんとした決まりはないので長男が東京在住だから、長崎の住所を書いてはならない。ということはないので家族の都合がよいようにすればいいのですが、なんかしっくりこない。だから、ばあちゃんが表向きには喪主だけど、実際は長男が代表者。

 

さて、東京の長男が無事に喪主または施主ができればいいですが、たまたま海外出張中アマゾンの山奥で、到底2~3日では帰ってこれない。ばあちゃんには喪主はさせられん。長男は不在(先に亡くなっているケースもあるでしょう)そうなれば、次男登場です。

次男が喪主を務めればいいと思います。という具合に決めていきます。

 

もし、長男がアマゾンの山奥にいて帰ってこなくても「やっぱり喪主は長男やろ~。」という親戚がいたとします。この発言を無視できない場合には、形上「喪主は長男」にして、嫁が全権大使となることもあり得ます。これが前回のブログに似た例です。

喪主を決めるうえでは、まだまだ女性の地位は向上していませんね~。私は男性でも女性でもいいと思いますが、長男でも長女でも喪主になれる場合は、男性がされることが多いと思います。子供が双子で、長男長女だったとしても、長男が喪主でしょうね。

 

ばあちゃんの話は終わります。ばあちゃん(もしくはじいちゃん)には無理をさせないで労わってくださいね。葬儀は本当に短時間で決めることや、しゃべること、会葬者に挨拶したりお金の心配したり、食べること、寝るところ、とにかく多忙なのです。

 

子供が娘しかいない場合。

血縁の深い順に考えます。「私不安だわ~」という女性の場合には、長女の夫が喪主になっても、まったく問題ありません。

一人っ子しかも女性の場合も準じます。片親の場合も考え方は同じです。

 

両親同時に亡くなってしまった場合。

災害や事故、火事などではこれが考えられます。残されたお子さんがまだ未成年や小さい場合。

お名前だけ形上、喪主はお子さんにして、実際はご親戚か後見人になれる方が「施主、補佐人」をされるとよいでしょう。

 

ケースは、数限りなくあると思います。

喪主になって不安なことは、「一大事の決定者」「初めての経験」「喪主のあいさつできるかなあ~汗」でしょう。

 

そんな不安を払拭するために、ぜひ話にくいと思わずに

なにかの折にふれて、家族で話し合って意見をまとめておく!

 

そしてどうしても困ってしまった場合には

 

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