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ご遺体の搬送だけでも承ります。「飛行機で移動の場合」
「遺体の搬送だけでもやってもらえますか?」と、お電話での問い合わせをいただきました。参考になるかと思いブログにします。
きょうのお問合せは、ご遺体を飛行機に乗せたいのだが手伝ってもらえるか?とのお問合せでした。
もちろん、搬送だけでも承ります。
旅先でお亡くなりになった場合や、出張先でお仕事中にお亡くなりになった場合、ご遺体をご自宅にお連れしたいですよね?
お気持ちよくわかります。やはり最後はご自宅や、近親者に囲まれてお別れしたいですよね。
亡くなられた状態にもよりますが、ご遺体の損傷が進んでいなければ大丈夫だと思います。ご遺体の損傷が激しい場合には、亡くなられた方の尊厳を守るためにも、亡くなられた場所で荼毘にふすのがよろしいかと思います。しかしこのことは、ご遺族のお気持ちを尊重するのが一番でしょう。
もしご遺体を自宅に搬送する場合、方法は2つあります。
陸送もしくは空輸です。船便という手もありますが、これはほぼ陸送に入ると思います。
陸送については、葬儀社おのおのの運送約款があり距離や時間により料金が決められているので、1社に絞らず見積もりをしてもらった方がいいと思います。会社によっては法外な料金になる可能性があります。
陸送は、比較的近距離の場合に向いていると思います。
長距離の場合は、絶対的に空輸がいいと思います。
陸送の場合の料金よりも、はるかに安価でなにより早いです。
陸送よりも料金が安価なのは、葬儀社の搬送車は、トラックやバスよりも割高に設定されている場合が多く、特に長距離となると交代要員の必要性や休憩時間など考慮しなければなりません。
空輸が安価なのには理由があります。
ご存知の方も多いかと思いますが、空輸の場合「ご遺体」=「航空貨物」となるのです。
なので、荷物と同じように重量を計り運賃を計算します。航空会社によって最低料金が設定されているかとは思いますが、弊社で手伝わせていただいた限り、かなり安価でした。
例1)長崎市から長野県塩尻市まで空輸 実例です。
弊社斎場→長崎大村空港まで 弊社料金20キロまで基本料金3万円+超過料金5キロにつき5千円で合計7万円(別途消費税)
長崎大村空港→東京羽田空港まで 棺総重量(ドライアイスを20キロ入れました)100キロ 約4万円
東京羽田空港→長野県塩尻市まで陸送 およそ175キロ 弊社料金表で計算して基本料金3万円+155000円
このほかに棺代2万円とドライアイス代1万円がかかりました。
30万円くらいです。搬送だけなので、この後葬儀料金がかかったはずです。
長崎から羽田までは、大阪伊丹もしくは、名古屋中部空港にできれば、更に安価だったと思いますが、羽田になったのには理由があるので、後述いたします。
これを陸送した場合、長崎市から塩尻市まで、おおよそ850キロありますので、単純に計算しても83万円になり、高速料金、人件費を加算した場合、かなり高額になる可能性があります。ただ、こんな時は少し割引してもらえるとは思いますが・・・・
例2)長崎市から青森県三沢市まで空輸 実例です。
弊社斎場→長崎大村空港まで 弊社料金20キロまで基本料金3万円+超過料金5キロにつき5千円で合計7万円(別途消費税)
長崎大村空港→青森青森空港まで・・・この時たまたま青森三沢空港が滑走路の工事のため閉鎖されており、青森空港となりました
長崎大村空港→東京羽田空港まで 棺総重量(ドライアイスを20キロ入れました)100キロ 約4万円
東京羽田空港→青森空港まで 棺総重量(ドライアイスを20キロ入れました)100キロ 約3万円
合計7万円を出発空港、長崎空港で支払います。
青森空港→三沢市まで陸送 約55キロで、基本料金3万円+超過料金5キロにつき5千円で合計7万円くらいだと思われます。
総合計約23万円です。
空輸が安価なのがわかっっていただけたかと思います。
空輸の場合の注意点があります。
最近の傾向ですが、飛行機の機材が小型化しコンテナーがない、もしくは少ない機材が多いのです。
例1の時に、羽田空港になった理由もこれです。長崎から大阪伊丹、名古屋中部、福岡空港から長野松本空港といろんな経路を考えたのですが、全て機材が小型機でコンテナがないため、バルクと呼ばれるバラ積みの貨物室へ棺を搭載していただくことができなかったのです。これについては、航空会社へ直接問い合わせていただいた方が良いと思います。更に直接空港に行って「棺載せてください」は受け付けてもらえないと思いますので、お気を付けください。せめてB737以上の大きさの機材でないと難しいと思われます。
今日は、長崎市から長崎県の離島対馬市への搬送でのお問合せでした。
オリエンタルエアブリッジという航空会社が運航していますが、機材がボンバルデイアというプロペラの小型機です。
航空会社へ問い合わせしなければ、絶対ということは言えませんが、明らかにバラ積み搭載の貨物室しかないので無理かと・・・。
長崎県のように離島の多い街では、船便(フェリー)が活躍ですね。
フェリー便については、空輸ほど大変ではないと思いますが、私も未経験なので勉強してまたブログに書きます。
費用面、ご遺体の損傷などを考えると、亡くなられた場所で荼毘にふすのがよいように思いますが、どうしてもふるさとに連れて帰ってあげたい気持ちも、すご~~~くわかるので、よく担当された葬儀社と話しをして決めてくださいね。
このようなご相談だけでも承ります。
フリーダイヤル 0120-63-7444