代表ブログ
ご遺体の搬送 「空輸」のケース
たまたま霊柩車が壊れて搬送ができない状態の時に長距離搬送のご依頼がありました。「長崎から長野県塩沢市まで」です。
片道約1100キロ 自家用車でもそんな距離運転したことがありません。霊柩車でどうしようか?と考えました。
ざっと見積もりすると高速料金、ガソリン代、霊柩搬送料で約15万でした。
お客様にその旨お伝えしたところ他の搬送業者の半額程度だったらしく「安い!」とのことです。
しかし、肝心の霊柩車が直らないので輸送自身ができません。
いろいろ考えた結果、昔とった杵柄!「空輸がある!」と思いつき、お客様に打診しました。
とても割高になるのではないかと、最初は乗り気ではなかったお客様ですが
一応金額も調べてから考えようということになり某J航空の貨物課に電話しました。(人間は死んでしまうと物扱いなんです。)
「福岡空港までタクシー搬送車で行き、福岡から長野松本空港まで空輸、松本から塩沢市まで葬儀社の搬送車」で!と
思いましたが、福岡から松本の飛行機には遺体搬送が受付られないとのことで、次に考えついたのが
「つばき会館から大村空港までタクシー搬送、大村から東京羽田まで空輸、羽田から塩沢市まで葬儀社の搬送」
またまた、J航空に電話してみたところ、長崎から羽田までは遺体搬送が受け付けられないとのことで
やむなく某A航空へ電話。快く予約出来、同じ便でご遺族3名の旅客予約も済ませました。
肝心の料金は?ご遺体搬送は、料金表の額の1,5倍だそうで 100キロの柩(ご遺体80キロドライアイス15キロ柩10キロ)
約4万円とわかり陸送より安くなることが判明。(タクシー搬送36000円、空輸40000円、ドライアイス10000円、つばき会館
付き添い安置料46000円、ご遺族移動費85000円)
翌日10:50発の便に載せるべく、朝6:30出発することになりました。
朝6:00に斎場に行き、ご遺族に今日の行動日程を説明。造船関係の仕事をしていらした故人様をねぎらい
埠頭で関わった客船をひと目見て、ドライアイスを積み直し空港まで行くことになりました。
コンテナを一台まるまる使い、丁寧に積み付けしていただき、ご遺族も安心されました。
プロの技が光る某A航空のスタッフの方々、ありがとうございました。
その後、旅客ターミナルに移動し、ご遺族のチェックインをお手伝いし、お別れの時間がやってきました。
「御手洗さんのお陰で、無事にかえることができそうです。ありがとうございました」と涙ながらに・・・・
私も不覚にもないてしまいました。最後は握手をかわし、お別れしました。
お手伝い頂いた某A航空の皆様、タクシー搬送の乗務員さん、そして帰ったら霊柩車も無事直っていました。
みなさま、本当にありがとうございます。
「家族葬 つばき会館 長崎南斎場」はこれからも臨機応変に手作りの家族葬を目指します。