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先般、大手ネットショッピングサイトが「お坊さん宅配便」を発売して話題になりました。

葬儀や法要の際に一定額でお坊さんを手配できるサービスです。

これに対し「全日本仏教会」が「よろしくないことだ。」というような立場を発表しました。

 

様々な意見があると思います。それぞれの立場によって考えも違うと思います。

ここに、私の本当に私の個人的見解を書いておきます。

 

弊社で葬儀されるお客様のほとんどが、現行の葬儀費用に対し不信感を持っていらっしゃったり、見栄を張るのはいかがなものか？と思っていらっしゃったりなさいます。そこでお寺様に対する「お布施」も払いたくないと考える方が多く、無宗教葬がかなりの比率で行われます。「お布施」は定額ではなく、ご葬家が宗教者に対し感謝の意を表しご自分が考えるだけ、お包みする、いわば「気持ちだけ」でいいと、それこそが宗教としての仏教の価値が確立される（言い回しがちょっと足りないかもしれません）というわけです。本来、金銭的に余裕のない人々のために定額でない「気持ちだけ」ということになったと聞いています。

「ありがたい。」と思う方はそうすればいいのであって、「お布施」としての価値を見いだせない方は、定額サービスを利用すればいい、そのことをとやかく言うこと自身になんとなく違和感を覚えます。

 

実際にあった話で「お布施の包が薄すぎる（小額すぎる）」と突き返された。３人お坊さんが来られて「これは一人分ですか？（３人分ありません）」などど言われた。と言うような話は、よく耳にします。その経験から「絶対、お寺を呼んで葬儀はしない！」とおっしゃる方もおられるのです。

心ないそんな宗教者の評判ばかり風評被害のように出回り、実際に心をつくし「気持ちだけ」で「お布施」を納められるお寺様も、そんな目で見られると、こちらも心が痛みます。素晴らしい宗教者もたくさんいらっしゃるのです。「坊主丸もうけ」みたいな方ばかりではありません！

 

多様な社会になり、選択肢も格段に増え、人が自分の意志でお金を自由に使えることは、幸せです。

何が悪い、これが良くないと言う前に、人々から選ばれるようになるように切磋琢磨していく。それが自分の立場を守る一番の道ではないでしょうか？今の社会に必要ないものは、だんだん淘汰されていくのでしょう。

 

私は、どちらも今のところ存在価値があると考えます。

 

弊社は、皆様から選ばれ「つばき会館で葬儀をしてよかった！」と思われるサービスを日々研鑽して行きます。