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「戒名っているの?」私の考え。
檀家にならずにネットでお坊さんを呼ぶ「お坊さん便」なるサービスが始まりましたね。
それに対するご意見はさまざまだと思います。
そのサービスの中には、プラス2万円で戒名をいただくことができるそうです。
しかもカード決済も出来ます。
そもそも、「戒名っているの?」って疑問浮かびませんか?
「○○院」っていう院号になると戒名代が高額になる話は、よく耳にしますね。
戒名は、江戸時代、江戸幕府がキリシタン禁制のために、仏教徒になることを奨励したことで普及していったようです。
戒名を簡単に言うとクリスチャンの信徒が、洗礼を受けてクリスチャンネームを授与されますね「山田ガブリエル太郎」みたいなの。
その「ガブリエル」の仏教版です。なので、本来的には生前に菩提寺から授与されるのが理想的です。
お寺との親密度が、低くなったからでしょうか?最近では、生前に戒名を受ける人が少なくなり「死後戒名」が通例化してきました。
更に戒名料として別にお布施しなければならないような常識が広まり、「お布施はいくらすればいいのだろう?」「戒名料はいくら?」と、不安になってしまうのです。
戒名をつけることへのお礼は、存在しません。葬儀一式のお布施に含まれるのが通例です。
「戒名料」として別に請求されたとしたら、ちょっと商売上手なお寺様かもしれませんよ。
戒名自身の必要性はというと、その人の信心深さやお寺とに関わりの深さで、考えればいいと思います。
それがないと成仏しないとか、あの世に行って困るというものではないと私は考えます。
葬儀の時は、無宗教葬で行い後になって、ご家族から「やはり戒名をつけてあげたい。」とご依頼があり、菩提寺ではないお寺様に、戒名だけをお願いしたケースもあります。
それは、ご家族の亡くなった方にたいする「お気持ち」です。
ご家族としては戒名が必要だと思われたのだと思います。
亡くなった方を慈しむ、気持ちが一番だと思うのでした。